嫁がマクベス夫人の狂いっぷりが見たいというので
映画「マクベス」を見に行った。

あらすじ
物語はマクベス夫妻の子供の葬式から始まる。夫妻は子供を失った悲しみで胸も張り裂けんばかりだった。

マクベスはダンカン王の部下として従軍し、勝利を手にしたものの、多くの部下が犠牲になってしまった。その闘いの様子を怪しげな女性3人が眺めていた。その3人は王の元へ向かうマクベスとバンクォーの前に姿を現し、マクベスには「万歳、コーダーの領主」「万歳、いずれ王になるお方」と呼びかけ、バンクォーには「将来の王の父親となられるお方」と呼びかける。2人はその意味を3人に問いただそうとしたが、3人は霧の中へと消えてしまった。

この予言が当たる過程で世にも恐ろしい悲劇が引き起こされてしまうのだった。
マクベス(2015)Wiki
私が、マクベスで知っているのは、黒澤明の「蜘蛛巣城」くらい
しかも内容は忘れた。印象深い場面を所々記憶していたくらい。

あと、監督、主演2人(マクベス役、その夫人役)が、
実写版「アサシンクリード」に参加しているというのが、気になった。

同じ中世時代なんで、絵の見せ方が所々マクベスぽっい。
アクションで、そういう映えるシーンが多いと期待できるかも。


感想は・・・
評価 1/ 5


面白くなかった。
話は、有名過ぎる話だから分かり切ってるし(見ている内に思い出した)
セリフはシェークスピアの原作重視で、オペラ調で現実的ではない。
しかたないとはいえ舞台を見ているようだった。

映像の演出は、始めは「おっ!」と思えたものの、それは初めだけで
それ以降は、同じようなトーンで進むので変化がない。
後ろの人が寝てたけど、それもしかたないかなと思えた。

嫁は、マクベス夫人の女の汚さを見たかったみたいで、それに関しては
ほぼ、その要素はなかったので、肩透かしをくらっていた。
出世をけしかける普通の妻って感じだった。

日本版の予告編。冒頭「夫が王になった時、二人の運命が狂い出す。」
これ見て婦人目線の作品と思ったんだろうなぁ・・・

あとオリジナル追加要素の冒頭の子供を失ったシーンは、いらないと思った。
親が子供を失う事は、大変大きな出来事だと思う。
人生に大きな影響を、与えるだろう。昔は世継ぎ問題もあったし。

原作のマクベスに子供はいない。
で、この映画は原作重視でセリフを極力そのままで使っている。
子供のいない夫婦と子供がいて失った夫婦では、セリフどころか考え方も変わってくるだろうと思うが
一切変わらないし、失った子供の話も出てこない。
最後の辺りに少し出てくるが、追加したにすぎない。
付け焼刃的に感じてしまった。

シェイクスピアが好きな人なら「どう料理しているのか」
という楽しみがあるかもしれないが、知らなかったので
上のような印象で楽しめなかった。

映画的に見ると、破たんしているシーンもあり(舞台的はOK)
途中で、
「ん?」と思っても、これは舞台だからでスル―するようにした。
(大勢の人がいる前で、暗殺の報告を受けるシーンとか。小声で話さないで普通に話してる。
まあ、この時点でマクベスが狂ってると思えばOKか・・・)

総合すると、映画は、あるていど下調べして自分の価値観の範疇かを判断して見に行けってことかな。
ただ嫁が見たがってたから、どうしようもなかったが・・・


<マクベスの話について>

預言者に惑わされ、妻に王座をけしかけられ苦悩するマクベス。
くよくよ迷い続け独り言を頭の中で囁く、主体性のないマクベスを見ていて
私は「・・・・」となっていた。

私は、ガンコであんまり他人の意見を気にしないんで
マクベスにまったく感情移入出来なかった。
「まあ、こんな人もいるよね」

価値観や考え方の違いによって楽しめない作品があるのは、しかたないし当たり前。

私は、変人と言われることが多いんで参考にならない映画の感想でした。
作品は自分で感じるまで良さは、分かりませんよ。
もしかすると、あなたの人生を大きく変えるような素晴らしい作品かもしれません


マクベス



読み返してみて
「嫁が見たがってたから、どうしようもなかったが・・・」
主体性だと?笑わせるわ!
そうか嫁は預言者か・・・逆らえん・・・
少しマクベスの気持ちが分かった。


マクベス


(終)




後日、久しぶりに「蜘蛛巣城」を見た。
15年ぶりくらいだろうか?・・・

スゲェ・・・これを1957年に作ったのか・・・
話分かりやすいし、映像の迫力も凄くて驚いた。


評価 4.9 / 5
(*マイナス0.1は、好みの問題)

大好きな「乱」との共通点が多いのが、意外だった。
私は「乱」を先に見たので、「乱」寄りだが
「蜘蛛巣城」を先に見てたら、また違っただろうな~
城の場所、見た目も似てたなぁ。
被りが多いので、そういう意味では「乱」は、仲代達也で良かったなと思った。
(三船verも見たかったけど・・)

*この音楽好きでサントラ買ったなぁ・・


気になった所。

・黒澤映画の迷うシーンは、やはり冗長に感じる。
(*「野良犬」で刑事が無くした拳銃捜すシーンが代表例)
でも、それを少しでも体感させたい演出なので、理解は出来る。
それでも110分に、まとめているのでお見事の一言。
最近の映画は、その辺ガンガンはしょるからな。それに慣れ過ぎたのだろうか・・・

・昔は、頑張ってセリフを聞き取ろうとしたが・・ 聞きづらいね。
早々に字幕オンにした。まあ古い映画なんで、しかたないんだけど。

素晴らしい所は、散々語られてるので省略。

嫁が注目してたマクベス夫人の露出度は、上の「マクベス」に比べると圧倒的に多かったけど、これでも足りなかったらしい。
どうやら妻は「マクベス夫人」っていう映画を作ってほしいみたいだ。

黒澤明は、やっぱり凄いわ。
個人的に一番好き&凄い映画監督だと思ってる。

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